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ChatGPT Work のクラウドセキュリティ

ChatGPT Work のクラウド実行境界、接続済みアカウント、ブラウザーとネットワークの制御、データ保持、監査の可視性について説明します。

ChatGPT Work は、OpenAI が管理するインフラストラクチャ上の分離された環境でクラウドタスクを 実行します。このガイドでは、これらのタスクがアクセスできるもの、管理者が適用できる制御、 およびさまざまな情報カテゴリに保持と監査がどのように適用されるかを 説明します。

機能と制御は、ワークスペースのプラン、ロールアウト、構成、 接続済みの連携によって異なります。より広範な実行モデルについては、 ChatGPT Work の概要を参照してください。

セキュリティの概要

  • クラウドのタスクは、ユーザーの デバイスではなく、OpenAI が管理するインフラストラクチャ上で実行されます。
  • クラウドタスクは、そのデバイスのローカルファイル、デスクトップアプリケーション、ブラウザー セッション、プライベートネットワークへのアクセスを継承しません。
  • 接続済みアプリは、承認されたアカウントの権限を使用します。アカウントには、 個人用、共有、またはエージェントが所有するものがあります。
  • ワークスペース固有および機能固有の制御によって、Work へのアクセス、ローカル 実行、クラウドブラウジング、接続済みアプリ、コードまたはシェルのネットワーク接続が管理されます。
  • Business、Enterprise、Edu のワークスペースデータは、転送中および保存時に 暗号化され、デフォルトでは OpenAI モデルのトレーニングに使用されません。
  • 保持と監査の可視性は、データカテゴリ、保存場所、 イベント、適用される製品構成によって異なります。

クラウドタスクの実行場所

ユーザーは、サポート対象の ChatGPT の Web、モバイル、デスクトップ エクスペリエンスからクラウドタスクを開始できます。Web およびモバイル上の Work はクラウドで実行されます。デスクトップアプリでは、 対応する権限が利用可能で有効になっている場合、クラウドまたはローカルのタスクを 実行できます。

ユーザーのデバイスは、OpenAI が運用するシステムの外側にある、組織独自の IT 管理下の信頼 境界内にあります。デスクトップアプリからクラウドタスクを開始しても、 タスクにユーザーのコンピューターへの直接アクセス権が付与されることはありません。 開始に使用した環境にかかわらず、実行は OpenAI が管理する環境内で行われます。

Work Cloud は Codex のタスク実行ハーネスを使用します。Work と Codex は中核となる 実行および分離メカニズムを共有していますが、利用可能なツール、権限、 管理者向け制御は同一ではありません。顧客はワークスペースへの アクセス、承認済みの接続、タスクへ意図的に提供する情報を管理し、 OpenAI はホスト型実行環境を管理します。

Work Cloud は、OpenAI が管理する共有インフラストラクチャ上で実行されます。現在 サポートされている実行パスでは、タスクは VM ベースのサンドボックス内で実行され、実行状態は ワークスペース内の認証済みアカウントユーザーに関連付けられます。Work は、対象となる状態を保持しながら、 複数のタスクで環境を再利用したり、環境を置き換えたりできます。これは、 すべてのタスクに新しいコンテナが割り当てられることや、顧客ごとに 専用の物理ホストが用意されることを意味しません。顧客が Work Cloud の コンテナを提供、ホスト、管理することはありません。

クラウドタスクがアクセスできるもの

クラウドタスクは、承認された経路を通じて利用可能になった情報を使用できます。

  • ユーザーが会話に入力した情報。
  • 意図的にアップロードしたファイル、Library から添付したファイル、またはプロジェクトを通じて利用可能にした ファイル。
  • 有効なアプリと承認済みのアカウント 接続を通じて取得したコンテンツ。
  • 適用されるアクセス制御に従い、有効なクラウドブラウザーまたは別の 許可された Web 機能を通じてアクセスした Web サイトのコンテンツ。

クラウドタスクが、ローカルファイル、インストール済み アプリケーション、ユーザーのブラウザーセッションへのアクセス権を直接継承することはありません。デバイスが企業の VPN、社内 Web サイト、プライベートネットワークへアクセスできても、クラウドタスクにその アクセス権が付与されることはありません。

承認済みの接続は、独自のアクセス経路を通じて、社内システムの情報を 利用可能にできます。その接続によって、クラウドタスクに 従業員のデバイスやネットワークへの無制限のアクセス権が付与されることはありません。

アプリ、プラグイン、接続済みアカウント

アプリは、別のシステムにある情報または操作へのアクセスを Work に提供できます。 プラグインは、その基盤ツールの一つとしてアプリを使用できます。プラグインを利用可能にしても、 基盤となるアプリが自動的に有効になったり、アカウントが承認されたり、 連携で実行可能なすべての操作が承認されたりすることはありません。

アプリまたはコネクターを使用するタスクは、以下の条件を満たす場合にのみ続行できます。

  • ワークスペースでアプリと、そのアプリを必要とするプラグインが有効になっている。
  • ユーザーに必要なワークスペースまたはロールのアクセス権がある。
  • 個人用、共有、またはエージェントが所有する アカウントについて接続が承認されている。
  • 接続済みアカウント、承認済みスコープ、利用可能なアプリの操作設定で、 要求された情報または操作が許可されている。

Action control をサポートするアプリでは、管理者は読み取り専用の 操作、すべての操作、またはカスタムセットを許可できます。App permissions は、 ChatGPT がアプリを操作する際に確認を求めるタイミングを制御します。アプリと ワークスペースによっては、Always askAny changesImportant actionsNever ask などの選択肢があります。Any changes では、サポート対象の読み取りは 確認なしで続行できますが、変更には確認が必要です。

承認ポリシーで許可されている場合、書き込みを含む承認済みの操作を、 確認なしで実行できます。これによって、アプリで許可される操作、 ワークスペースへのアクセス、接続済みアカウントの権限が拡張されることはありません。ChatGPT は引き続き、 一部の高リスクな操作をブロックできます。

プラグインと、その基盤となる各アプリがワークスペースで利用可能であることを確認してください。 ロールによるアクセス、接続済みアカウントの承認、操作権限を それぞれ別の判断事項として確認してください。 プラグインの制御を参照してください。

個人用接続と共有接続

個人用接続では、接続先システムにおける接続済み従業員の権限が使用されます。 共有接続またはエージェントが所有する接続では、代わりにその接続済みアカウントの権限が 使用されます。そのアカウントでは、リクエストしたユーザーが個人用アカウントでアクセスできない情報へのアクセスや、 実行できない操作が可能な場合があります。

共有接続を有効にする前に、アカウントの権限と スコープを制限し、使用できるユーザーを選択して、実行可能な操作を確認してください。 Workspace Agent の接続と権限を参照してください。

接続済みアプリから取得したコンテンツは、Library ファイルとして自動的に保存されません。そのコンテンツが後で会話、プロジェクト、Library、または 同期済みインデックスに保存された場合、そのコピーには保存先のルールが適用されます。

クラウドブラウザーとネットワークアクセス

クラウドブラウザー、Web 検索、接続済みアプリ、コードまたはシェルのネットワーク接続は 別々の機能であり、それぞれ構成できます。一つを制限しても、 他の機能が自動的に無効になることはありません。

クラウドブラウザー

クラウドブラウザーは、Work タスクが Web サイトを操作するために使用できるホスト型ツールです。 Web ブラウザーまたはデスクトップアプリで ChatGPT を開いても、クラウド ブラウジングが有効になるわけではありません。クラウドタスクはクラウドブラウザーなしでも実行できます。

ホスト型ブラウザーは、ユーザーのローカルブラウザープロファイル、開いているタブ、 既存のサインイン、保存されたパスワード、パスワードマネージャー、閲覧履歴を継承しません。

サポート対象の Web サイト操作には公開フォームが含まれ、承認済みアプリの 情報と Web サイト上のタスクを組み合わせることもできます。利用可能な場合、 Web サイト権限には Always askAuto approveAlways allow があります。Auto approve では自動リスクチェックが適用され、Always allow では 対話形式の Web サイトアクセス審査が省略されます。いずれも新しいアプリの 権限を付与したり、Web サイト上のすべての操作を承認したりするものではありません。重大な結果を伴う操作では、 引き続き別途確認が必要になる場合があります。

Enterprise ワークスペースで Work タスクがクラウドブラウザーを使用するには、 管理者が Work へのアクセスとクラウドブラウザーへのアクセスの両方を有効にする必要があります。 ChatGPT でクラウドブラウザーを使用するを参照してください。

コードとシェルのネットワーク接続

コードまたはシェル実行から公開インターネットへのアクセスには、独自のネットワーク ポリシーが適用されます。公開インターネットへのアクセスがオフの場合でも、 ChatGPT Work に必要なネットワークの宛先には、管理対象の宛先許可リストを通じて引き続きアクセスできる場合があります。

許可リストが管理するのはネットワークの宛先であり、シェルコマンドではありません。 コードまたはシェル実行の公開インターネットアクセスを無効にしても、それだけで クラウドブラウザー、Web 検索、接続済みアプリが無効になることはありません。ネットワーク 設定の変更は、現在のコード実行またはシェルコマンドが完了し、 実行環境が更新された後に適用されます。

コードとシェルのサンドボックス化を参照してください。

データの取り扱いと保持

Business、Enterprise、Edu のワークスペースデータは、転送中および保存時に 暗号化されます。OpenAI は、デフォルトでは組織のビジネス上の入力または出力をモデルのトレーニングや 改善に使用しません。 Enterprise のプライバシーを参照してください。

クラウドタスクに関連する情報すべてに、一律の 保持スケジュールが適用されるわけではありません。

データカテゴリ 保持および削除の動作
Work の会話 ワークスペースの会話保持設定に従います。削除されたチャットは通常、公開されているセキュリティ、法律、匿名化に関する例外に従い、30 日以内の完全削除が予定されます。
ホスト型実行の状態とスナップショット 会話やファイルとは別のライフサイクルに従います。実行状態へのアクセスはアカウントユーザーに限定され、ワークスペースの会話保持設定は対象となる保存済みスナップショットに反映されます。タスクを終了したりチャットを削除したりしても、関連するすべてのアーティファクトが直ちに消去されるわけではありません。
Library に保存されたファイル アップロード済みまたは生成済みのファイルには、適用される Library およびワークスペースの保持ルールが適用されます。会話を削除しても、Library に保存されたファイルは削除されません。
プロジェクトファイル 適用される削除ルールに従い、削除されるかプロジェクトが削除されるまで、そのプロジェクトとの関連付けが維持されます。
保存済みメモリ(有効な場合) 個別のメモリ制御に従います。会話を削除しても、既存の保存済みメモリが必ず削除されるとは限りません。
一時的なアップロード 別の適用可能な保持設定がない限り、Library 外にある対象の Enterprise 一時アップロードは 48 時間後に期限切れになる場合があります。
接続済みアプリのコンテンツ 接続先システムの記録には、そのシステムのポリシーが適用されます。会話、プロジェクト、Library、または同期済みインデックスに保存されたコピーには、保存先のルールが適用されます。
クラウドブラウザーのデータ ホスト型ブラウザーのデータは、ローカルのブラウザーデータとは分離されています。ユーザーは、該当する設定から保存済みのクラウドブラウザー Cookie を削除できます。
コンプライアンス記録 Compliance Logs Platform の記録は 30 日間利用できます。エクスポートされたコピーには、受信側システムの保持ポリシーが適用されます。

会話の削除、Library ファイルまたは保存済みメモリの削除、 アプリの接続解除、ホスト型ブラウザーデータの消去は、それぞれ別の操作です。 一つの操作ですべてのコピーが削除されると想定せず、該当する保存場所を確認してください。 チャットとファイルの保持ポリシーを参照してください。

適切な会話および実行コンテキストを保持すると、Work が中断されたタスクを再開し、 以前のステップを参照して、より一貫した結果を生成しやすくなります。 保持期間の短縮や削除によって、その継続性が低下する場合があるため、セキュリティ要件と ワークフローの有用性のバランスを取った設定を選択してください。

対象となる Enterprise および Edu ワークスペースでは、顧客管理の暗号化が必要な場合、 サポート対象のホスト型実行スナップショットを含む、サポート対象の保存済みコンテンツに Enterprise Key Management を 使用できます。適用範囲はデータカテゴリと デプロイメントによって異なります。キーをローテーションしても、既存のデータは削除されず、それだけで 以前に暗号化されたコンテンツへのアクセスが拒否されることもありません。キーへのアクセスの取り消しまたは無効化は、 サポート対象のワークフローを中断する可能性がある別の操作です。どちらも 保持または削除ポリシーの代わりにはなりません。

データレジデンシーと推論レジデンシーは、組織の契約、地域、 構成に従い、対象となるコンテンツとサポート対象のワークロードにのみ適用されます。接続済みアプリ、外部プロバイダー、 一部の処理または同期済みインデックスには、別の場所に関するルールが適用される場合があります。 製品、連携、地域のサポート状況を確認してください。 データレジデンシーと推論レジデンシーを参照してください。

OpenAI API の Zero Data Retention は API 固有の制御であり、ChatGPT Work の保持を定義するものではありません。

管理者向けアクセス制御

クラウドタスクの各部分に適用される制御を確認してください。

  • Work Cloud と Work Local: 独立した制御を利用できる場合は、 Workspace settings > Permissions & roles でクラウド Work とローカル Work を別々に管理します。その他のワークスペースでは、ローカル Work が Codex Local と制御を 共有する場合があります。
  • アプリとプラグイン: 利用可能な連携と、それを使用できる ユーザーまたはロールを選択します。
  • 接続済みアカウントの操作: アカウント権限、アプリケーションの スコープ、利用可能な操作または確認の制御を確認します。
  • ブラウザーとネットワーク: クラウドブラウザーへのアクセスと、コードまたはシェルからの 公開ネットワークへのアクセスを個別に評価します。

個別の Work CloudWork Local の制御を利用できる場合、対象のロールで Work Cloud を有効にし、Work Local を無効にすると、ローカル 実行なしでクラウド Work を許可できます。ローカル Work と Codex が制御を共有している場合は、 ローカル実行を無効にする前に両方への影響を確認してください。これらの制御によって、 承認されたユーザーが意図的にファイルをクラウドタスクへアップロードすることは防止されません。

DefaultOnOff の状態を備えたサポート対象のロール権限では、 Default はワークスペース設定を継承し、On はアクセスを許可します。また、適用される通常のロールのいずれかで 明示的に Off にすると、アクセスが拒否されます。一部の Work と プラグインの設定では、異なる 2 状態の制御が使用されます。特に複数のロールが適用される場合は、各ユーザーの 有効なアクセス権を確認してください。 ロールベースのアクセス制御を参照してください。

利用可能な場合、Work Cloud 権限は、サポート対象の Web、 モバイル、デスクトップの各エクスペリエンスに適用されます。これだけでは、これらのどの 環境でクラウドタスクを実行できるかを個別に選択できません。特定の環境を除外する必要があるデプロイメントでは、 デバイス管理やその他のアクセス制御を検討してください。

監査とコンプライアンスの可視性

対象となる Enterprise および Edu ワークスペースでは、Compliance Logs Platform に、 サポート対象の Work のプロンプトと応答が含まれる場合があります。接続済みアプリの呼び出しには別の ログがあり、利用可能な接続先システムの監査記録は連携によって異なります。 サポート対象のコンプライアンスエンドポイントでは、対象となる Library ファイルへアクセスできる場合があります。

適用範囲は、イベントと、そのイベントが発生するシステムによって異なります。すべてのシェルコマンド、 ブラウザー操作、アプリ呼び出し、ファイル操作、承認が、 顧客向けのコンプライアンスエクスポートに表示されるとは限りません。

エンドポイント監視では、管理対象デバイス上の ChatGPT クライアントまたはネットワークトラフィックを監視できますが、 ホスト型実行環境内部の操作を調査することはできません。代わりに、サポート対象の Work、 コンプライアンス、接続先システムの記録を使用してください。

現在のコンプライアンスイベントの適用範囲を、ワークスペースのレポート、 接続先システムの監査ログ、エクスポート済み記録を受信するシステムの保持ポリシーと併せて確認してください。 OpenAI Compliance Platformを参照してください。

制限された有用なワークフローから始める

セキュリティチームは、最新のベンダーアドバイザリをアップロードし、 承認済みの資産インベントリと比較して、対応前に公開状況の評価案を確認できます。 クラウドブラウジングまたはアプリ接続が有効でない場合、チームはアドバイザリと承認済みの インベントリの抽出データを直接提供できます。

少人数のグループから開始し、タスクに必要なアクセスだけを有効にしてください。ロールアウトを拡大する前に、 接続済みアカウントの権限、データ保持、人による確認ポイント、 利用可能なログを検証してください。ロールアウト計画については、 管理者向けロールアウトガイドを参照してください。